バクマン。はジャンプ+で3話無料公開されてたので、試読するとめちゃくちゃ面白い!
続きが気になって単行本全20巻すべて読みました。
どの世代が読んでも元気に熱くしてくれる青春物語だと思います。
コロナ禍で気持ちが沈みがちな今こそ、多くの人に知ってほしい作品なのでレビューします。
バクマン。は夢・情熱・青春が詰まったジャンプ漫画家物語
出典:バクマン。ジャンプ公式サイト
【作品名】バクマン。
【あらすじ】高い画力を持った真城最高(サイコー)と、文才と発想に長けた秀才である高木秋人(シュージン)が主人公。二人の少年がコンビを組んで漫画家を目指していく道のり・その活動を描く。
原作:大場つぐみ 作画:小畑健
出典:wikipedia より抜粋
原作・作画は、あの社会現象を巻き起こしたデスノートのお二人です。
2015年に佐藤健さん、神木隆之介さんで実写映画化もされています。
この作品は漫画家を「目指す」という紹介が他のサイトでも多いです。
しかし、個人的には、主人公2人が漫画家を「目指す」のではなく、若者が「漫画家」として苦労して上を目指す物語だと思います。
なぜなら2〜3巻あたりで、二人はもう漫画家としてデビューします。
ありがちな夢に向かって頑張ろうぜ!系ではなく、漫画家としてど真ん中の戦場でもがく姿にシビれます。
\例えば/
- 学校に通いながら週間連載をする過酷さ
- 読者に認められるような面白い漫画を生み出すための苦悩や葛藤
- 実力でのし上がるために、睡眠時間を削って原稿に向き合う姿
- 天才漫画家、新妻エイジとのライバル対決
- 同じ漫画家である仲間同士の熱い友情
- 編集部と作家という立場が異なる人たちとの関わり方
漫画家は特殊な舞台と捉えがちですが、多くの現代人に共通する部分があるので感情移入しやすいです。
「あしたのジョー」の名セリフの引用や、「ワンピース」「ドラゴンボール」「ナルト」と作品名が出てくるのはリアリティあります。
筆者が考えるバクマン。の魅力
不条理なイヤガラセがない。
例えば、漫画連載やデビューはアンケートが大きく関わってくるのですが、このアンケートに作為してライバルを蹴落とすために策略するキャラクターもいません。全員作品の実力で勝負をします。
大場つぐみ先生、小畑健先生がどれだけモノづくりを愛しているのかが伝わってきます。
主人公二人も作画・原作それぞれ担当がありますが、作者の原体験が盛り込まれるのかな?と想像するのも楽しいです。
後半からは夜神月ばりにヤバイキャラも出てきますが、しっかり主人公二人がぶっ潰してくれるので爽快です。
実在する週間少年ジャンプの裏側がわかる
ジャンプ連載は、読者アンケートで打ち切りや読切になる仕組みのようです。
世の中に最前線の面白い漫画がこうして放たれるのかととてもワクワクしました。
また、編集部のキャラクターは実在のモデルがいるとの噂も。あんな綺麗な絵にしてもらえて羨ましい!
それぞれの作家さんに担当編集さんがつくのですが、この関係性も絶妙です。
ある日、打ち切りになった理由を担当さんと折り合いが悪いと訴えた作家が、編集長にこう突きつけられます。
自分の描きたいものが描かせてもらえない。これは自分に才能が無いと自ら認めている事だ。
担当をねじ伏せるほどの圧倒的に面白い漫画を描くこと。プロの厳しさが伝わります。
時々箸休め的に繰り出されるギャグ顔がツボ
個人的に一番好きなキャラクターは平松先生。
仕事をしたくないという理由で26歳で会社員を辞め漫画家になるのですが、あまりの過酷な職業に疲弊し逃げる・文句言いつつも女性をエサに編集部に踊らされる便乗キャラ。
なのですが、なんだかんだアニメ化作品を書けてしまうところがクセになります。

【まとめ】王道の青春モノはいつ読んでもいい
バクマン。は内容が凝縮しているので、読み進めるまで時間がかかりましたが、王道の青春モノは読んでて気持ちがいいです。
ちなみに筆者は電子書籍ではなく、圧倒的に紙派です。
近くに本屋さんがない、もしくはレンタルしたい方はこんなサービスもあるのでご参考まで。

夢中になれる何かを見つけたい方、熱い気持ちになりたい方におすすめ!